
・曳航索長 =2L,3L
・曳航方法 ブライドルなし、有り
ブライドルの船体への取り付け位置は前端の左右舷側、また、曳航索とブライドルの結合点は、船体中心線の延長線上、前端より50mの位置とした。
・初期変位 △Y=0、右舷(S)側0.5L、左舷(P)側0.5L
・計測項目 堤体航跡(X,Y)、方位ψ、回頭角速度r
3.2.5試験結果
(1)斜航試験(拘束模型試験)
斜航状態で堤体に作用する流体力の計測結果を図3.2-5〜7に示す。それぞれ、前後力XH、左右力YH、回頭モーメントNHの無次元値を示している。この結果を堤体の操縦流体力特性として入力して各種条件下でのシミュレーション計算を実施し、曳航性能についての検討を行う。なお、流体力の無次元化には次式を用いた。 
(2)曳航試験(自由航走試験)
曳航試験により得られた曳航中の堤体の航跡および方位の変化の様子を図3.2-8〜11に示す。図3.2-8,9は曳航索長3Lの場合のブライドルなしと有り、図3.2-10,11は曳航索長2Lでのブライドルなしと有りである。各図には△Y=0,左右舷0.5Lの3ケースの結果を示している。図中の堤体の描画間隔は実船時問で600秒である。
これらの図より、いずれの場合も初期変位が時間とともに収束しており、不安定傾向は認められない。曳航索長の影響については、図3.2-8と10あるいは図3.2-9と11の比較より、索長2Lの場合の方が振れ回り(方位および位置変動)が小
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